名刺相にこだわった縁起の良い名刺デザイン

「人相」や「手相」と同じように、「名刺相」というものを開発された方がいらっしゃる。
家相の方位学をベースにしているらしいもので、実際にそれに基づいて名刺を何枚も見ていくと、ぴたりと状況と一致していたそうです。

たとえば、「新規の相」を司るところに要素がなければ、新しい事業に乗り出すきっかけがつかめなかったり、「人脈の相」のところが良ければ口コミでビジネスが広がったり、異業種交流会で喜ばれる出会いが重なったりするそうです。

「新しい相学」を実際に試す

こういった相学の中で、名刺自体の歴史もそう古くはないと考えれば、名刺相自体の年月の積み重ねもまだ新しい部類に入ると思います。人によって唱える説も違う部分がありますが、それはどの占いでも同じことなので、自分なりの感覚と理論をたてていくことが大事なのだと考えています。

単純に面白いなと思い、自分たちの会社の名刺に採り入れてみることにしました。
それがこちら。

今見れば甘い部分が多々あります。しかしこのなんとも素っ気ない名刺にしてから、仕事をいただくことが増えたのは間違いありませんでした。
実はふかふかの紙に活版印刷しているこだわり名刺なのですが、ほとんど気づいてもらえません(涙)。

自分の実体験以外に、様々な名刺を見ていて、しっかりした会社に良い名刺相の名刺が多いことも気づきました。相の意味にかかわらず、言葉にするのは難しい程の微細な感覚で、名刺から漂う気配や、厚み(紙の、ではないです)や温度・色などを感じられるようになってきました。

名刺相デザインの実情

実際、良い名刺相を追求すると、ほとんど同じ形になります(!)。
ですので、ご依頼いただきました際には、デザインの自由度が低い、絶対条件が多い旨もお伝えします。

その上で、条件をいくつか諦めて、デザインによりエネルギーを傾け、ある部分に特化してゆくことでできる限りバランスを取ったのが、新しく自分たちのために作った名刺です。
名刺相としては禁じ手も入っています。

ある程度すべての相の部屋を押え、一カ所は諦め、大事な部分に重きを置きました。
二枚とも同じデザインではありますが、それぞれの要素が少し違うことで、微妙に位置をずらしています。
同じ会社でも名前の長さの違いや、役職の数などによって、こういった調整は行っています。

あきらめた点としては、色の紙+色インクを使っている時点でアウトなんですね。
初めての試みで、こういったものは長期的に使う名刺ではないと考えていますが、版を活かして、白い紙に黒いインクで新たに刷っても良いかと思っています。
お客様に恵まれ、良い関係を育むことを大事にできれば・・・と考えてデザインしています。

自分の経験と感覚を相学に重ねて、その名刺を持つ方に「適した部分を伸ばす・補う」ことと、「デザイン性をあきらめない」ことを両立させて制作できればと考えています。

この名刺、気づいたら名刺の残りが2枚になっている時点で制作しました。仕事が立て込んでいる中でしたので、慌てました。わかってはいたのですが、どうしても自分のことは後回しにしてしまいました。

名刺相のマジカルなところ

良い名刺相の名刺のいいところは、手渡した方も、いただいた方も幸せな運気が流れるということです。
本来「何か私にお手伝いできることがありましたら、ご連絡ください。」という意味あいでお渡しするものなので、それそのものが良い気を伝えるものなら、すばらしいマジカルツールですよね。
わくわくします。魔法の杖ならぬ魔法のカードです(クレジットカードにもそんな呼称がありますが)。